
薄毛の鍼灸治療は、「頭皮への局所施術」と「全身の体質改善」を組み合わせた根本治療です。
「薬で無理やり生やす」のではなく、眠っている細胞を叩き起こし、自分の力で太く強い髪を育てる環境を整えます。
対応できる悩み
◆男性型脱毛症(AGA) M字・つむじの薄化、徐々に前頭部・頭頂部が薄くなる。
◆女性型脱毛症(FAGA) 分け目が目立つ、全体的にボリュームが減った(びまん性)
◆産後・分娩後脱毛 出産後のホルモン変動による一時的な大量脱毛
◆円形脱毛症 ストレス・免疫異常が引き金になる円形・楕円形の脱毛
◆ストレス性・自律神経型 仕事の疲れ・睡眠不足・過労で急に抜け毛が増えた。
◆生活習慣型 食生活の乱れ・過剰な皮脂・頭皮の硬さが気になる。
◆薬剤性・その他 薬の副作用などによる脱毛
毛周期(ヘアサイクル)とは?
毛周期(ヘアサイクル)とは、髪の毛が「生える → 成長する → 抜ける → また生える」という一連のサイクルのことです。
私たちの頭皮には約10万本もの髪が生えており、それぞれがバラバラのタイミングで毛周期を繰り返しています。
そのおかげで、一気に大量の髪が抜け落ちることなく、一定の毛量が保たれているのです。
ヘアサイクル図解
毛周期の3つのステージ
毛周期は大きく 「成長期」「退行期」「休止期」 の3段階に分かれています。
①成長期(せいちょうき)― 髪が育つ時期
毛根にある毛母細胞(もうぼさいぼう)が活発に分裂・増殖し、髪が太く長く育っていく時期です。
毛乳頭(もうにゅうとう)から栄養を受け取りながら成長し続けます。成長期が十分に長く保たれることで、ハリ・コシのある健康な髪が育ちます。
健康な髪の大部分はこの成長期にあります。成長期が長いほど、太くて丈夫な髪が育ちます。
② 退行期(たいこうき)― 成長が止まる移行期
毛母細胞の分裂が停止し、髪の成長がゆっくりと止まっていく移行期間です。
毛乳頭が毛球部から離れはじめ、毛根が頭皮側へと移動します。成長期から休止期への橋渡しの役割を担っています。
③ 休止期(きゅうしき)― 準備を整える時期
髪の成長が完全に止まり、古い髪が自然に抜け落ちる時期です。
ただし、毛穴の中では次の髪が育つ準備がすでに始まっています。休止期を終えると、再び新しい成長期がスタートします。
1日に50〜100本程度の抜け毛は正常な範囲です。これは休止期の髪が自然に脱落しているためです。
◆毛周期が乱れると「薄毛」になる
健康な状態では成長期が2〜6年しっかり続きますが、何らかの原因で成長期が短縮されると問題が起きます。
◆鍼灸治療と毛周期の関係
鍼灸は、乱れた毛周期を整えるためのアプローチとして注目されています。
① 頭皮の血行促進
鍼の刺激によって頭皮の毛細血管の血流が改善され、毛乳頭・毛母細胞への栄養と酸素の供給がアップします。成長期を正常に維持するための土台づくりになります。
② 自律神経の調整
ストレスによる交感神経の過剰な緊張を和らげ、頭皮の血管収縮を防ぎます。副交感神経が優位になることで、髪の成長に適した体内環境が整います。
③ ホルモンバランスの調整
全身の気血の流れを整えることで、ホルモン分泌のバランスが安定しやすくなります。
④ 毛母細胞の活性化
鍼の微細な刺激が毛根に直接働きかけ、眠っていた毛母細胞を目覚めさせる効果が期待できます。
東洋医学的にどんな人が対象になるのか
東洋医学では「髪は血の余り」や「腎精」と表現します。つまり体に十分な血と生命力(腎精)があってはじめて、髪にまで栄養が届くと考えます。
◉血虚(けっきょ)タイプ ── 血が足りない
髪が細くなる・ツヤがない・白髪が増える
血が足りないと「余り(髪)」に回らなくなります。
◉腎虚(じんきょ)タイプ ── 生命力・生殖力が低下している
加齢性の薄毛・白髪の増加・毛が生えにくくなった
腎は「生命の根本エネルギー(腎精)」を蓄える臓。腎虚になると先天的・後天的な薄毛が進行します。
◉瘀血(おけつ)タイプ ── 血の巡りが滞っている
頭皮が硬く血流が悪い・頭皮が暗い色味
頭部への血の巡りが滞り、毛根に栄養が届きにくくなります。
◉湿熱(しつねつ)タイプ ── 頭皮環境が乱れている
頭皮の炎症・フケ・脂漏性脱毛症
体内の余分な熱と水分が頭皮環境を悪化させます。
◆実際の治療例


施術の流れ
頭皮鍼
薄毛が気になる部位に細い鍼を刺入。毛根周辺の血管・神経に直接アプローチし、血流を改善します。
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鍼通電(パルス療法)
鍼に微弱な電気を流し、頭皮深部の筋肉を動かして血流を強制的に促進。マッサージでは届かない深部まで働きかけます)
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全身調整
手足・腹部などのツボを刺激し、自律神経・ホルモンバランス・内臓機能を整えることで、髪が育つ「体の土台」を作ります。
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刺絡
頭皮から出血させることにより血流を促進。髪の毛に栄養を届けます。
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ヒト幹細胞上清液の塗布
高濃度のヒト幹細胞上清液を塗布。毛周期を正常に整え、自分の髪の毛を生やします。
髪の毛は突然「増える」「減る」ものではありません。
毛周期というサイクルに沿って、少しずつ変化していきます。
「最近、抜け毛が増えた」「髪が細くなった」と感じたら、それはヘアサイクルが乱れているサインかもしれません。
鍼灸治療で根本からアプローチし、健やかな髪が育つ体内環境を整えましょう。