
小児はりは、江戸時代から大阪を中心に受け継がれてきた、日本独自の子ども専門の鍼灸施術です。
「針」という字が入っていますが、体に刺すことはまったくありません。
専用の道具でお肌をやさしくなでたり、コロコロとこするだけ。
お子さまは大人よりも皮膚の感覚が鋭敏で、少しの刺激でも大きく反応します。そのため小児はりでは「刺す」のではなく、「接触させる」だけの微細な刺激で十分な効果が得られるので、注射が怖いお子さまでも、安心して受けていただけます。
施術時間は5分〜15分程度。
お子さまの年齢や症状に合わせて無理なく進めます。
小児はりが特に得意とする悩み
神経・精神系のお悩み
夜泣き、かんむし(疳の虫)、夜驚症、ぐずり・寝つきが悪い、チック症
消化器系のお悩み
食欲不振・偏食、便秘・下痢、乳吐き・消化不良
呼吸器・皮膚系のお悩み
風邪を引きやすい、小児喘息・慢性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー症状全般、花粉症、じんましんなど
泌尿器・その他のお悩み
夜尿症(おねしょ)、虚弱体質など
なぜ鍼灸だと良いのか
① 皮膚は「第二の脳」── お子さまの肌は特別に感度が高い
乳幼児の皮膚は、大人に比べて受容体(感覚を受け取るセンサー)の密度が非常に高いのが特徴です。
皮膚への優しい刺激が、神経を通じて直接脊髄・脳へと伝わり、中枢神経を整える働きをします。
② 自律神経を整える
小児はりの皮膚刺激は、興奮した交感神経を鎮め、リラックスをもたらす副交感神経を優位にします。
③ オキシトシン(安心ホルモン)が分泌される
やさしい皮膚刺激は、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌を促します。
これにより深い安心感が生まれ、情緒が安定しやすくなります。
④ 「少ない刺激で十分効果が出る」子どもの特性
子どもは生命力が旺盛で、気の巡りがとても速いとされています。
少しの刺激でも体が大きく反応するため、大人のような強い刺激は必要なく、むしろ弱い刺激の方が適切で安全です。
東洋医学的にどんな子が対象になるのか
東洋医学では、子どもの不調を「五臓(肝・心・脾・肺・腎)の乱れと、気・血・水の滞り」として捉えます。症状ごとに関係する臓が異なり、それに合わせてアプローチします。
肝(かん)タイプ
◽︎こんなお子さまが当てはまります
キーキー叫ぶ・かんしゃくが強い・夜泣き・驚きやすい・目の周りに青筋が出る・眉間が青白い
脾(ひ)タイプ
◽︎こんなお子さまが当てはまります
食欲がない・偏食・小食・便秘・下痢が続く・お腹が痛い・発育が気になる・元気がない・よく乳吐きをする
腎(じん)タイプ
◽︎こんなお子さまが当てはまります
おねしょが続く・疲れやすい・怖がり・体力が弱い・成長がゆっくり
何回くらい通えばいいの?
軽度だと、連日または数日おき
中等度で週1〜2回
重度・体質改善 で月1〜2回を数ヶ月〜1年以上
例えば、夜泣き・便秘などは数回で改善することも多いです。
アトピーやチック、夜尿症など体質改善を目的とする場合は、ゆっくり長期的に整えていくイメージです。
こんな保護者の方に特におすすめです
・夜泣きやかんむしで親も子も消耗している
・薬を使いたくない、できるだけ自然な方法で整えたい
・病院では「様子を見ましょう」と言われたが何かできることをしたい
・アトピーや喘息など、体質から根本的に改善したい
・発育・体力・免疫力が気になる
・生後すぐからぐずりや睡眠の乱れが気になっている
⚠️ 注意事項
発熱中・急性期の感染症がある場合は、施術を一時的にお休みいただくことがあります
保護者の方への問診をとても大切にしています。初回はお時間を多めにお取りください
病院での治療と併用いただいて構いません。むしろ補完的に取り入れることで相乗効果が期待できます。