全身施術では、つらい症状が出ている場所だけでなく、「なぜそこに負担が集まったのか」を全身のつながりから整えていきます。
丁寧な問診のうえ、鍼(はり)・灸(きゅう)・必要に応じた手技を組み合わせ、筋肉の緊張、血流、そして自律神経のバランスにアプローチします。
鍼灸は肩こり・腰痛だけでなく、自律神経・内臓機能・婦人科系などにも応用されます。

⚫︎鍼灸は西洋医学で原因がはっきりしない不調ほど適応になりやすいです

■ 鍼灸の適応とされる主な症状について

WHO(世界保健機構)は、鍼灸に関するさまざまな研究報告をもとに、一定の症状に対する有用性を認めています。

当院ではこれらの情報も参考にしながら、お一人おひとりの状態に合わせた施術を行っております。

■ 対応している主な症状


■ なぜ鍼灸で対応できるのか(4つの作用)

鍼灸は、神経・血流・免疫・ホルモンバランスに働きかけることで、身体の調整機能を整える施術です。そのため、痛みやコリだけでなく、自律神経の乱れや内臓機能、ホルモンバランスに関わる不調など、幅広い症状に対応が可能とされています。

 神経系への作用(痛み・自律神経)
鍼刺激が皮膚や筋肉の受容器を刺激すると、脳や脊髄に信号が伝わり、痛みの抑制や自律神経の調整が起こります。
• エンドルフィン(内因性オピオイド)の分泌
• 交感神経・副交感神経のバランス調整
→ 頭痛、腰痛、神経痛、不眠、ストレス系症状に対応できる

 血流改善作用(コリ・冷え・炎症)
鍼を打った局所では血管が拡張し、血流が増加します。
• 筋緊張の緩和
• 酸素・栄養供給の改善
• 老廃物の排出促進
→ 肩こり、腰痛、冷え、むくみ、筋肉疲労に対応

 免疫系への作用(炎症・アレルギー)
鍼刺激は免疫細胞(NK細胞など)の活性や炎症反応の調整に関与するとされています。
→ 花粉症、喘息、慢性炎症、体質改善系に対応

 内分泌(ホルモン)調整作用
視床下部・下垂体に影響を与え、ホルモン分泌の調整に関与します。
→ PMS、生理痛、更年期障害、不妊、性機能などに対応

東洋医学で考える鍼灸治療

■ 未病(みびょう)とは
未病とは、東洋医学の考え方の一つで、「まだ病気と診断されていない段階でありながら、体に不調が現れている状態」を指します。
東洋医学では、この未病の段階から体を整えることが健康維持において重要と考えられています。

病院の検査では「異常なし」と言われても、
・疲れが取れない
・肩こりや頭痛が続く
・冷えやむくみが気になる
・よく眠れない
といった症状がある場合、それは未病の状態と考えられます。

■ なぜ未病が起こるのか
東洋医学では、体は「気・血・水」や「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」のバランスによって健康が保たれていると考えます。
ストレスや生活習慣の乱れ、加齢などによりこのバランスが崩れると、
はっきりとした病気になる前に「なんとなくの不調」として現れます。

■ 未病を放置するとどうなるか
未病の状態をそのままにしておくと、体のバランスの乱れが徐々に大きくなり、やがては明確な病気へと進行してしまう可能性があります。
つまり未病は、体からの早めのサインとも言えます。

■ 鍼灸と未病
鍼灸は、この未病の段階で体のバランスを整えることを得意としています。
不調が軽いうちにケアを行うことで、
・症状の悪化を防ぐ
・回復しやすい体をつくる
・不調を繰り返しにくくする
といった効果が期待できます。

鍼灸は、東洋医学の考えに基づき「気・血・水」や「五臓」のバランスの乱れを整える施術です。
そのため、特定の病気に限らず、
・慢性的な疲労やストレスを感じている方
・冷え・むくみ・自律神経の乱れが気になる方
・生理不調やホルモンバランスの乱れがある方
・病院では異常がないと言われた不調がある方
 など、体質やバランスの乱れを感じている方に幅広く対応可能です。